『The Extraordinary Journey of the Fakir クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』を観てきたよ
(2018 フランス・アメリカ・ベルギー・シンガポール・インド)日本公開 2019.6月
一言でいうと、世界の良いところも辛い問題も含めたカラフルな作品。
インドの街にあふれる色の洪水、さりげなく提示される社会問題、笑いが詰め込まれているという意味でもカラフルなのだ。
貧困、教育、難民など、考えさせられる問題も織り交ぜながら
「シアワセってなんだろう」という永遠ともいえそうな問いに対する答えを教えてくれる。
そして、最後はシアワセで満ち足りた気持ちにしてくれる素晴らしい作品。
インテリアショップで一目惚れしたマリーを相手に一芝居打つアジャに、はじめは怪訝な顔をするマリーがだんだん乗ってきて合わせてくれたのは見ていてうれしかった。
そんなマリーとまた会う約束を取り付け、宿泊先とした洋服ダンスに入って眠りについたまではよかったが…あろうことか、タンスごと出荷されてしまう!
その後は次々といろいろな災難(?)に巻き込まれ世界を旅していくのを見ていると、
もうマリーには会えないの?この先どうなるの?とグイグイ引き込まれていく。
そして行く先々で、困難にあいながらも彼は周りにやさしく接する。
そんな彼に惹きつけられた人たちによって、アジャ自身もシアワセを感じ、彼の進むべき道を見出していく。
ただの巻き込まれコメディ映画のように思われがちだが、実は人の心の深いところに訴えかけてくる素晴らしい作品なのだ。
こんな世の中だから、より多くの人に観てほしいな。
音楽もいいよ~♪
主演のダヌーシュが歌う Angrezi Luv Shuv
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