『Padmaavat パドマーワト 女神の誕生』(2018) を観てきたよ

『Padmaavat パドマーワト 女神の誕生』を観てきたよ
(2018 インド)日本公開 2019.6月

まだ、日本公開が決まる前、このトレイラーを見たときから夢のような美しさに囚われてしまった。

バーフバリのヒットのおかげでインド映画が上映される機会が増えたので、これもイケるのではないかと期待はしていた。
とはいえ、実際に公開日が決まったときはうれしかった。
しかも、まさか近場で上映されるとは思っていなかったのでなおさらうれしかったのだ。


個別記事がないので、ざっくりストーリー
舞台は13世紀、インドのラジャスターン地方
メーワール王国の王ラタン・シンの妃となったパドマーワティ。
二人仲睦まじく幸せが続くかのように思われたが、ラタン・シンに仕えていたブラフマンを不敬罪で国外追放したことから不幸が始まる。
(あ、あれ?これはもしやネタバレに当たるのか…)
一方、北インドから勢力を拡大し続ける残酷無慈悲なスルタン、アラーウッディーンは、
まだ見ぬ絶世の美女パドマーワティを我が物にしたいという思いに憑りつかれていく。

ストーリーを成しているのは、イスラム教神秘主義者の詩人マリク・ムハンマド・ジャーヤシーが1540年に著した叙事詩「パドマーワト」
史実をもとに、美と愛を巡る義の戦いの物語にした創作。


監督:サンジャイ・リーラ・バンサーリー
脚本:プラカーシュ・カパディア、サンジャイ・リーラ・バンサーリー

パドマーワティ  :ディーピカー・パードゥコーン
ラタン・シン   :シャーヒド・カプール
アラーウッディーン:ランヴィール・シン
マリク・カーフール:ジム・サルブ



感想
まるで博物館に展示されているインドの細密画が動き出したかのような映像美に圧倒された。
衣装もセットも、ただただ口をあけて観ていることしかできない美しさなのだ。
よくありがちなマサラ映画のけばけばしさとは別世界。
(まぁ、あれはあれでおもしろいんだけどね。毎日見せられたら飽きるからw)
そうだよ!こういう芸術的なインド映画が観たかったんだよ!
それを、ちゃんとしたスクリーンと音響で観ることができたシアワセ。
上映してくれたことに感謝しかない。

ストーリーはシンプルなので、深く考えずに映像と音に身をまかせて味わうことができたのもよかった。
パドマーワティの才色兼備な魅力は当然なのでおいておいて、イチ推しは凶悪スルタンのアラーウッディーン。
ラタン・シーンには悪いが、アラーウッディーンのワイルドなルックスには抗えない魅力があるのだ。
なかなかオシャレなところ、小鳥を大事にしているところ、オフには三つ編みにしちゃうところなどもたまらない。
凶悪な野獣のくせに、「え、まさかそこで?」というところで踊っちゃうのはヤバい。
重厚な映画で、しかも野獣が踊るかなぁ…と突如マサラであることを思い知らされて、一瞬引いてる自分がいた。
でも、いいのだ。イケメンは正義w サービス・ショットもあったしね(そこ?)

そして、忘れちゃいけないマリク・カーフールくん。
彼はアラーウッディーンに影のように寄り添う忠実な下部で実在の人物。
あまりの尽くしっぷりに、ちょっと腐展開を期待してしまい申し訳ない。
もちろん、そういう展開はなしw

という訳で、これは映像美に酔いしれるため、機会があるなら映画観で観るべき作品。
(腐女子のみなさん、二次創作よろ)

2019.10.14 追記
2020年01月08日 Blu-ray、 DVD 発売♪